マウスを用いた加齢性耳鳴の検討

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研究担当者

大石 直樹

研究内容

日本国内には推定500万人以上の耳鳴患者がいると推測されており、根治的治療法のない現在、多くの患者が治療法を求めてドクターショッピングを繰り返している。

現在、世界中で耳鳴研究競争が激化しつつあるが、もっとも臨床でみられる加齢性耳鳴(加齢性難聴に伴う耳鳴)に関する動物実験モデルの報告は数少ない。いくつか見られるすべての報告は、加齢性難聴が早期に出現するAHL遺伝子を持つマウスを用いている。AHL遺伝子による加齢性難聴は生理的な加齢性難聴とは異なるため、いままでの報告は生理的な加齢性耳鳴の病態生理に残念ながら迫ることができていない。そのため、多くの患者が苦しむ加齢性耳鳴に対する根治的治療の開発に迫る研究はいままで存在しなかった。

一方で、生理的な加齢性難聴を来すモデルマウスは、難聴を来すまでに1年以上の時間がかかり、多大な労力、時間が必要となる。加齢性耳鳴の出現も、早期難聴モデルマウスに比べてより時間がかかることが予想される。しかしながら、実地臨床における加齢性耳鳴の頻度の多さを考えれば、より自然な加齢性耳鳴動物モデルの作成は、病態生理の解明および治療法の開発に必須であるといえる。 これらの背景から、今回われわれは、生理的加齢性難聴を来すモデルマウスを用いて、マウスにおける耳鳴評価法であるgap detection test(図1)を用いて、加齢性耳鳴を検討する実験を計画した。

図1 gap detection test

サポートを受けている研究費

若手研究B

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