小児聴覚・言語障害における予後因子の解明

印刷ボタン

研究担当者

大石 直樹・鈴木 法臣・他

研究内容

 小児にみられる聴覚障害や言語障害には様々な原因があり、またそれらの障害の合併例では相互に複雑に関連し合い、その他の全身合併症とも関連して、複雑な臨床像を呈する症例が多い。特に当院には、複数の合併症を持った児が多く来院し、ときに治療が困難な例に遭遇する。現在、臨床の場では、担当医がその時々で最善と考える治療法が選択されているが、実際に長期的な臨床経過や予後について、振り返り検討していくことは、今後の治療法や検査法の改善に向けて意義深く、重要である。
 当科小児難聴・小児言語聴覚外来で過去・現在および未来に治療を行い、診療録に臨床経過や検査結果が保存されている小児患者を対象とする観察研究(コホート研究)として行う。解析対象とする聴覚平衡機能検査、画像検査および言語・発達・心理検査などは、すべて保険診療の範囲で通常の医療行為の一環として行われた検査であり、また解析対象とする薬剤投与、手術的治療、言語治療および心理治療も、すべて保険診療の範囲で通常の医療行為の一環として行われた検査である。
 それら検査結果、手術結果を詳細に解析し、診療録より年齢、性別、既往歴、治療内容、各種問診表の結果、一次治療効果、長期臨床経過についてのデータを収集し、聴覚・言語障害の有意な予後因子を検討するための統計学的解析を行う。

発表論文

吃音に併存する発達障害・精神神経疾患に関する検討
音声言語医学 57巻1号 Page7-11(2016)

口蓋裂児における滲出性中耳炎罹患率の継年的変化
Audiology Japan 2017(accepted)

page topへ